寒い寒い長野の冬の必須設備といえば「炬燵(こたつ)」ではないでしょうか?
足元から腰にかけてぬくぬくと非常に気持ちの良い暖気が体を包み込み、テレビを見ながらミカンを食べて、いつのまにかウトウトと、、、という最高の時間が流れます。
実はこのコタツを使わなくても、暖かい暮らしをしている都道府県があると聞いたら少し驚きませんか?
コタツを使わずにあたたかく暮らしている都道府県と長野県を比較してみると、驚いたことにこれまでの長野の家づくりの問題点が見えてきました。
長野県のこたつ保有率は全国トップクラスの72%
長野に住んでいると、コタツがあるのがあたりまえ!と思われている人が多くいると思います。
実際に、各都道府県のこたつ保有率をランキングしたデータを見てみると、
長野県は栄えある?全国3位にランクインしていました。
表:都道府県別 こたつ保有率上位下位5社比較
順位 | 都道府県 | 保有率 |
---|---|---|
1位 | 山梨県 | 75% |
2位 | 福島県 | 72% |
3位 | 長野県 | 72% |
4位 | 群馬県 | 71% |
5位 | 山形県 | 70% |
43位 | 高知県 | 40% |
44位 | 神奈川県 | 38% |
45位 | 東京都 | 35% |
46位 | 沖縄県 | 30% |
47位 | 北海道 | 23% |
出典:weathernews
保有率上位5県の顔ぶれを見てみると、山梨県・福島県・長野県・群馬県・山形県となっています。
長野県は保有率72%にて、栄えある?3位を獲得していますので、全国的に見て非常にコタツを保有している家庭が多い県と言えます。
コタツ保有が少ない都道府県、第一位は実は北海道。
反対に、コタツ保有率が少ない都道府県をみてみると、なんと一位は北海道がランクインしています。
2位の沖縄県よりも寒い北海道のほうがコタツを保有している割合が少ないというのはなんだか意外な感じがしますが、これは北海道の家は断熱・気密性能が高く、コタツがなくても家全体が温かいため、必要ないことが多いと考えられます。
対して長野県は一般住宅のエネルギー消費量計算等については先陣をきる進んだ県ですが、建物の断熱性能については各業者の意識次第という側面はぬぐえず、まだまだ玉石混淆、当たり外れがある状態です。
東北と比較しても長野のこたつ保有率は高い。寒い家が多い?
北海道だけではなく、東北地方とも比較してみると、長野県にお住いの方達はこれまでかなり厳しい環境化で暮らしてきたことが解ります。
出典:weathernews 一部加筆
上の画像は、保有率を色で表して地図に落とし込んだものとなります。
長野県は全国的に見ても高い保有率であったため真っ赤です。
対して、北海道・青森・岩手・秋田・宮城などの北海道・東北の道県は長野県よりもこたつ保有率が少ないことがわかります。
長野県の家は寒すぎる?データから見る断熱性能の重要性 - Nagano ie Lab
↑こちらの記事で詳しく紹介していますが、
長野県はとても寒くて、そして家の中も寒い県です。(むしろ全国ワースト1位?)
出典:都道府県格付研究所より一部抜粋
↑全国5位で寒くて、、、
出典:weathernews 2012調査データより
↑部屋の中の温度は一番低い。
情報を統合すると、外も寒いし、家の中も寒い。その寒さをしのぐのは全体暖房ではなく、局所暖房のこたつであることが多い。
といった言い方に変えることもできてしまいます。
少し悔しいですよね、他の都道府県のほうが家の中があたたかく暮らしやすい状態は。
せっかく新築住宅を建てるのであれば、古い家づくりのレベルに合わせるのではなく、相対比較をしても他の都道府県よりレベルの高い家を建てたいものです。
近年、長野県でも北海道・東北地方でも通用する断熱性能を有する住宅が建築されています。
イニシャルコスト(初期費用)との兼ね合いはありますが(ランニングコスト迄加味すると得することも多いので)、可能であれば断熱性能をしっかりあげておくことが、長野県で快適にくらすためのコツなのだと思います。
コタツの気持ち良さも捨てがたいですが、新しい家ではコタツを使わなくても足元まで温かい家を建てたいですね。